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紅白歌合戦余話<後編>

2008年01月28日

<前編より続く>

 1月8日付けのスポーツ紙で、“紅白歌合戦などの出演効果で順位を上げた主な楽曲”という記事を見つけました。
 放っておいても何故か売れる1位のSMAP「弾丸ファイター」は別として、2位のすぎもとまさと「吾亦紅」、3位の秋川雅史「千の風になって」はそれぞれ6位、12位からジャンプアップし、15位のコブクロ「蕾」は46位から返り咲き、40位の馬場俊英「スタートライン」にいたっては141位から一気にトップ40圏内へと大躍進を果たした、と報じられていました。
 よくよく考えたら、何だか変な話です。
 本来は、その当該年間にヒットした作品(とアーティスト)たちが一堂に会するのが紅白歌合戦だったと思うのですが、今では、紅白で披露された作品が翌年売れていくという、ちょっとした逆転現象が当たり前になっていたりします。
 12月、紅白出場歌手と楽曲が発表された直後から、街のCDショップには“紅白歌合戦出場歌手コーナー”なる特設スペースが設置されて、大々的なプロモーション・キャンペーンが催されます。
 確かに売り上げ的にも大きな成果があるため、現に今も“紅白効果”に期待して、賑々しく紅白コーナーを盛り上げているお店が幾つもあります。
 プロデューサーの制作費着服問題や、視聴率の低下、マンネリ打破のための試行錯誤が続き、様々な問題を抱える紅白ですが、腐っても紅白、関係者にとっての紅白崇拝はいまだに根強く、あるレーベルには、自社アーティストの紅白に出場に向けた戦略を練り実践するためだけのNHK担当宣伝マンもいるほどです。
 とまれ、伝統を重んじながらも、時代の移ろいとともに様変わりしていくのが文化。
 であれば、大衆が求める歌い継がれるべき作品の披露と、話題性による大衆への刺激といった、二極化した年に1度のお祭りはお祭りとして楽しみながら、自分なりの判断基準と直感で、翌年さらに活躍しそうな人を見極めてみようか、といった感覚で眺めたら、ストレスは抱かずにすむのでしょうね。
 (昨年、愛媛県でダイヤモンドの原石が採掘されたというニュースを耳にしましたが、)
 音楽界におけるダイヤモンドの原石を自ら発掘するような感覚で…。
 今年はどんな人がシーンを賑わすのでしょうか。
 そして国民的音楽番組はどこに向かうのでしょうか。

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