小生は、毎週木曜日午後8時から1時間、今治市のコミュニティーFMラヂオバリバリでパーソナリティーをやっている。その時々のゲストを招き、選んでもらった歌や曲を聴きながら楽しいトークを繰り広げるこの番組は、決まってこんなあいさつから始まる。
「皆さん、こんばんは。ぽれぽれちろりんごおるど、西川則孝です。今日もよい酒、よい歌、よい出会いをテーマに1時間おつき合いください」
お分かりのように、一番は酒ということで、昨年に続き今年も、小生、ラジオリスナー兼野菜の出荷先兼句友の天ざるさん、この番組のメールボーイ兼句友のドクトルバンブーさんのトリオで、東広島市の西条酒まつり日帰りバスツアーに参加した。会場の公園内に設置された酒まつり広場には、全国900以上の酒蔵からこの1本と自負する酒が勢ぞろいし、参加者は自由に利き酒ができる。初参加の昨年は、参加費と交換に手渡された小さなぐいのみ1つを持って何度も並ぶ繰り返しで、心地よく酔うまでには至らず、いささか欲求不満が残った。
そこでその反省を生かして今年は3人で作戦を立てて乗り込み、栃木県、茨城県などの日ごろなじみのない銘酒を、純米種中心に15種ほど堪能した。
愛媛のバス会社企画のこのツアー、実は参加希望者が少なく、一時は中止との報が入った。しかし締め切り直前に「自酒の会」という自分たちで田植えと稲刈りをした米で酒を造る試みをしている西条市内のグループの女性たち13名の申し込みが入って、かろうじて成立したのであった。旧東予市のある酒蔵が主催しているこの会には、実は小生も参加したことがある。3年前に自然農の稲作りを始めてからは遠ざかってしまったが。
自酒の会や、酒まつりのような日本酒のイベントに興味を持つ若者たちを見ると、日本酒の未来もまんざらではないかなと思うが、実際のところ数年前に生産量で焼酎に逆転され、酒蔵の数も小生が当地に来た30年前に比べると半分近くに減って、1200ほどになってしまった。しかも多くの蔵がまだ、米だけでなくアルコールや糖類を添加した普通酒と本醸造酒をメインにしている。
米余り、減反と言いつつ日本の農業をなおざりにして、若者が本物に出会う機会を奪っていることが日本酒を主役の座から遠ざけている一因であろう。一生懸命米作りと酒造りに励んでいる小さなメーカーとの出会いを、大切にしたいと思う。ちなみに今回のツアーで初めて出会い感動した酒のベストスリーは、
第1位 鳳凰美田(栃木)
第2位 紬美人(茨城)
第3位 嘉泉(東京)
そして番外1位は、広島の「亀齢(きれい)」強力(ごうりき)であった。来月は、忘年会と句会を兼ねたプリマ酒ロック会をやるぞ!