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春植えバレイショの総括

2008年07月25日

 小生、30年以上前、農学部作物学研究室に属し、ジャガイモの研究などしており、卒論も、休学して行ったオーストラリアのジャガイモの品種と収量性などといういい加減なものであった。が、やはり今でもジャガイモの品種には少々こだわりがあるので、今でも国内で発表された新品種はいろいろ試している。
 今年は、6月8日のメークインを皮切りに、7月11日にレッドムーンを堀り終わるまで、順々にさまざまな品種を収穫した。インカのめざめ、ノーザンルビー、ベニアカリ、パープルキッズ、そしてサッシー、シェリー、ドロシー、チェルシー、スターターという女の子の名前のようなフランス生まれの品種を少しずつ、あとは主力のアンデスなど10種に余るジャガイモをスコップで掘り上げる毎日だった。
 料理の適性や、休眠期間による秋植えの可否など、データ上はそろったが、すべての品種を一度に食べ比べたわけではないので、近いうちにふかしイモと素揚げで味の品評会などやってみようと思っている。とりあえず出荷先の消費者やレストランからの反応と、小生自身の評価を述べてみよう。
 まず、一番特徴的なのは、インカのめざめである。他の品種と違い、三倍体の遺伝子を持つので収量性がない。つまり、収穫量が極端に少なく、しかも小イモが多い。春植えは、土から芽を出すのが遅いくせに、地上部の滅びが早い。しかし、黄金色のイモの甘さと栗のような風味はおすすめナンバーワンである。
 ナンバー2はベニアカリ。うっすらきれいな紅色の外見だが、中身は思わず「寒うー」と口走りそうな真っ白なイモ。揚げ物にするとうまさ抜群。
 意外に評価が高かったのが、誰でも知ってるメークイン。煮崩れしない、つまりデンプン含有量が少ないイコールあまりうまくない、はずなのに、しかも、畝が余ったので一番最後にやっつけ仕事で10キロほど捨て植えしただけなのに、美味と評判が良い。土の中で広がってイモができるので掘りにくい品種なのだが、来年もつくらずばなるまい。
 あとは、表皮が濃紫のパープルキッズと、表皮も中身も紅色のノーザンルビー、これらはレストランのプロの料理人との出会い次第というところ。秋にもまた新しい品種に挑戦して、豊かな、そしてちょっぴりハードなポテトライフを送るつもりだ。

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