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有機菜園のプロフェッショナル

2009年06月12日

 無農薬で野菜を作り始めて30年近くがたち、家庭菜園レベルではちょっとしたベテランである。年間を通じ100種類近くの野菜に加えて、毎年出会う新しい品種についても作付けをイメージできるようになってきた。
 いわゆるプロの専業農家は、アスパラ、キュウリ、イチゴといった1~2品目だけを作付けし、それで経営を成り立たせているので、その品目についての知識や作物の生理を見る目は小生の及ぶところではない。
 では小生が有機農業の『プロ』としての自分を感じる時はというと、たとえば作物とともに生えてきた雑草が双葉になったらこれはイヌフグリだ、ツユクサだなどと同定できる時、また、ナス、ジャガイモなどを害するニジュウヤホシテントウとアブラムシなどの害虫を食べてくれるナナホシテントウやナミテントウを、卵・幼虫、蛹(サナギ)の各々の段階で区別しながら退治したり残したりしている時である。
 一つ一つ手で取り除くということは、まさに一つ一つ命を奪うことで、痛みを感じながらの行為である。しかし、農薬で一斉に殺害するということは、その痛みを感じず、その上、益虫やその他何の害もない虫までも一緒に殺すことである。
 害虫と名付けたものの命を奪って野菜を育て、そしてその野菜たちの命を体に取り込むことで我々人間は命をつないでゆく。その流れの中で付き合っている、いろいろな草のこと虫たちのことを知っていること、もっとよく知りたいと思えることが、小生の有機農家としてのプロ意識である。

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