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菜の花ウオーク

2008年03月14日

 今年の冬はとても寒かったと、誰もが言います。特に歳をとると寒さが体にこたえるのか、はたまた春への強いあこがれなのか、90歳になる私のおやじなどは「今年の冬の寒さは、これまでで一番寒く感じられた」と大げさな表現をするのです。
 そういえば、間もなく春のお彼岸が近づく3月中旬だというのに、私たちの町の背後にそびえる牛ノ峯(うしのみね)のパラグライダーランディング場には、例年だと解けてしまう白い雪が解けずに残っているのです。
 それでも人々はもうすぐ来る春を待ちきれないのか、ふたみシーサイド公園などはたくさんの人が訪れるようになりました。

 3月9日(日)、伊予市双海町のシーサイド公園を出発して、隣町である大洲市長浜の長浜駅までのウオークラリーが開かれ、大勢の人が春を求めて歩きました。
 このイベントはJRと地元2自治体や観光協会が主催するもので、別名「夕やけこやけライン」といわれ、国道378号を逆さから読んで「ハ・ナ・ミ国道」とも呼ぶ“海岸国道”を、駅から駅へ歩くウオークラリーなのです。私が町役場に勤めていたころ始めたイベントですが、いまだに続いています。途中の踏み切りにJRの職員さんを配置したり“菜の花トロッコ列車”を走らせたりと、うれしい企画満載なのですが、地元の人にとっては裏方に回って働かなければならないため、少し荷物に感じる部分もあるようです。しかし、みんなそれぞれの立場でそれぞれの役割をこなして、今年もにぎやかなものでした。
 この日は外気温が10度以上に上がって空も海も真っ青で、沿線には今を盛りと菜の花が満開となり、遅咲きの水仙もまだ十分に楽しめました。
 ウオーカーは要所要所で地元の人の熱烈な歓迎を受けました。閏住(うるすみ)地区では恒例の菜の花祭りが開かれていて、菜の花をバックに記念写真を撮る姿があちこちで見かけられました。また、フーテンの寅さんの撮影や「夕やけコンサート」の会場として有名な日本一海に近い下灘駅ではスタンプを押してもらっていました。また今坊(こんぼう)地区や終点の長浜駅でも大勢の人が出て、さまざまなイベントが繰り広げられたようです。

(左)運行された“菜の花トロッコ列車” (右)最終目的地の長浜駅ではJR職員さんが総出で祝福
【写真】(左)運行された“菜の花トロッコ列車” (右)最終目的地の長浜駅ではJR職員さんが総出で祝福

 私も、妻と妻の友人を誘ってウオークに参加しました。私たちは、自分たちの歩く限界を15キロと定め、前もって車を配置するなど周到な準備をしたおかげで、人さまに迷惑をかけることもなく無事終えることができました。春の天気は冬の天気とのせめぎ合いのせいなのか変わりやすく、イベントが終わる午後3時ごろには雨模様となって、往復を歩こうとしていた人を残念ながら濡らせてしまいました。

】(左)菜の花をめでながら私たち夫婦も歩きました (右)菜の花の中での記念写真
【写真】(左)菜の花をめでながら私たち夫婦も歩きました (右)菜の花の中での記念写真

 ちなみに裏話を一つ添えます。
 JR予讃線海岸周り沿線に菜の花を植えると提案した時、JRは許可してくれませんでした。苦肉の策としてポケットに穴を開けて、ポケットに入れた菜種を落として野生の花(野良生えともいう)を咲かせました。その張本人は私ですが、今は地域の人が大切に育ててくれています。

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