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文章も、毎日書いて凡事徹底すれば非凡になる

2008年12月19日

 私は3年半前にリタイアした時、パソコンという学校で習ったこともない不得手な道具から逃れたことを内心喜んでいました。ゆえに3カ月くらいは伸び伸びと暮らせることを楽しんでいました。
 ところが私が職場を辞めたことが巷のうわさになって、あちこちから講演依頼が舞い込むようになりました。最初はその連絡手段は自宅のファクス兼用の電話だけでした。しかし、講演の手続き連絡やレジュメ・原稿の送付がこの手段だとなかなかうまくいかず、相手から“時代遅れ”みたいなブーイングが起こるようになりました。
 仕方なく役所時代に使っていたパソコンを持ち出し、息子の力を借りてインターネットに接続したのです。しかし前述したように私はパソコンの知識が小学生以下なものですから、使用範囲はメールの送受信のみで、パソコンを使って、書いた文章を添付することも、デジカメで撮った写真を送ることも、ましてや送られてきたデータを開いたり印刷することすらできず、パソコンが怖いと思う“パソコン病”に取りつかれたのです。
 しかし、そうはいってもそれで済むものではなく、結局その都度息子に助け船を求めて、曲がりなりにも操作ができるようになりました。
 そのころ大学に勤める娘婿が「お父さん、ブログをやったらどうですか」と勧めてくれました。「そんな金の要ることはせん」といったら、「無料のサイトがあるから」とアメーバブログを紹介され、書けるようにお膳立てをしてくれました。
 書き方も、登録する方法も、ましてや編集や写真を挿入する方法も知らずに書き始めたのです。まあとにかく1カ月は続けなければ、と思って始めた「shin-1さんの日記」というブログは、1カ月が過ぎ、1年が過ぎ、とりあえず3年が過ぎてただ今4年目に突入しているのです。私のブログの愛読者も、毎日多い日には1000件を超えてアクセスがあるのですから驚きです。
 私の日課は、毎日早朝4時に起床して、書斎の机に向かってブログを1本書くことから始まります。中略しますが、寝る前11時から12時までにブログを再び1本書いて寝るのです。読んだ人は、私のかなり長い文章に辟易(へきえき)しているのでしょうが、私は自分の生きざまを書いているので、あまり気にせず書いているのです。

 1年前、この【自悠くらぶ】というサイトが立ち上がった時、2週間に1本程度の原稿をということでしたが、私のバイオリズムで書こうと思い、私はこの1年余り、1週間に1本のペースで書きつづっているのです。ですからバックナンバーを見てもらうと分かるように、短文ながら私の原稿はダントツに多いのです。

『自悠くらぶ』掲載原稿もすごい量
【写真】『自悠くらぶ』掲載原稿もすごい量

 人間は(1)読む、(2)聞く、(3)見る、という3つので行為で知的エネルギーを体内に蓄えますが、それは知識でしかないのです。人間が人間として生きるためには、この知識を知恵に変える必要があるのです。知識を知恵にするには(1)書く、(2)しゃべる、(3)実践する、という3つが必要です。人間は、苦手ながら書いたりしゃべったり実践するために生まれてきたのですから、この3つをやった人のみが成果を勝ち得るのです。

 さて、書くという行為はなかなか難しいものです。何を書こうか、どんな字で書こうかなどと考えると、もう深みに入ってしまうのです。これは私のような凡人の素朴な疑問であり、当然のことなのです。でも幸い、字がまずくても現代ではパソコンという優れモノができました。また、漢字を知らなくても変換ミスをチェックする能力さえあれば、パソコンが処理してくれるのです。
 要は何を書くかですが、私の場合は日常を書くよう心がけています。家族のこと、今日一日にあったこと、出会った人、訪ねた町など、話題は無限です。まさに公開される日記です。現代は個人情報がとやかく言われるような時代になったので、その辺さえ考えて書けば、読んでいただく人とのバーチャル世界での交流もできて文章を書く喜びが出て結構楽しいのです。

 毎日2本のブログを書き始めて新しい発見もありました。いつの間にか書くスピードがダントツに速くなり、文章も「読まれる」という意識が働いて拙文ながら少しずつ進化してきたのです。今は自分のことをエッセイストと勘違いするほど、あちらこちらから原稿依頼が舞い込み、あらためて書く習慣の大切さを実感しているのです。
 人は、何かのきっかけで始め、それを続けて習慣となり、次第に高まっていくものです。私はブログというきっかけで文章を書くことを始め、驚くなかれ3年余り書くことによって習慣化しました。高まったとは思いませんが、それでも毎月1冊、表紙(100円ショップで買った3枚一組の表紙ファイル)の付いた自分史が、驚くなかれ43冊もできているのです。

 私のような凡人は、大きな望みを持っても叶わぬ夢がほとんどです。でも、ささやかなこんなことの積み重ねだったら私にだってできるのです。凡事徹底とは、私のためにあるような言葉なのです。

冊子「舞たうん」と、えひめ生協機関紙「ラヴィ」に連載しているエッセー
【写真】冊子「舞たうん」と、えひめ生協機関紙「ラヴィ」に連載しているエッセー

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