前回、高齢者の高血圧の特徴は、加齢とともに、上の血圧(収縮期血圧)は上昇し、下の血圧(拡張期血圧)は60歳ごろから低下することをお知らせしました。それから、患者さん自身で行う血圧のコントロールが不十分であることを報告しました。
その他の特徴を以下に示します。
- 収縮期血圧140mmHg、あるいは拡張期血圧90mmHg以上の場合は高血圧
- 加齢とともに収縮期の血圧は上昇する
- 収縮期高血圧(動脈硬化性高血圧)が特徴
- 日内変動があり夜間就寝時に低下する
- 暖かい時は皮膚血管が拡張し血圧低下、寒い時は上昇傾向
- 動揺性・起立性低血圧、食後低血圧、白衣高血圧が多い
- 降圧剤は、意欲減退、めまいの副作用
高齢者は、病院や診療所を受診し、白衣姿の医師や看護師さんを見るだけで血圧が上昇します。緊張のため、高めの血圧値となるのですが、この状態を「白衣高血圧」と呼びます。従って、病院などで測定する血圧(随時血圧)はまったく信用できないといわれています。すなわち、家庭でくつろいで測定する血圧が本来の血圧値だと推奨されています。現在、家庭血圧を測定されている方は多いと思います。
- 診療所での随時血圧よりも、家庭血圧(朝夕、2回測定)が病態を反映している → 130/85 mmHg以下になるように
- 家庭血圧=起床後1時間以内、就寝前1時間以内、暖かい部屋で座位にて2分間の安静後測定
- 朝夕、1回だけの測定でよいが、20日間続けた記録を主治医に見てもらう
- 上腕で測定するタイプを推奨
家庭血圧の意義を知らない医師は勉強不足の医師です。
ぜひ、明日から実行してください。