フランスといえば、パリとか今人気のモンサンミッシェルなどを訪れた方も多く、イメージもすぐわくのではないでしょうか。エッフェル塔、セーヌ川、ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館などなど。
さて、フランス・プロヴァンス地方なら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
地中海に面した南フランスは、一年を通して温暖で過ごしやすく、ローマ時代の遺跡あと、美しい田園風景、豊かな食材(地中海の海の幸も山の幸も)を使ったプロヴァンス料理など、旅行者にとって魅力的な観光地といえるのではないでしょうか。
まぶしい陽光に魅せられてプロヴァンスを訪れた近代画家はゴッホ、ピカソなど数多く、故郷の山サントヴィクトワールを描き続けたセザンヌは、プロヴァンスの画家といえるでしょう。プロヴァンス地方の街の一つアルルには、ゴッホが書き残した「跳ね橋」や「夜のカフェテラス」のモデルになった店などが残っています。


そのアルルに、以前はカルメル会修道院として使っていた建物を改修して建てたホテルがあります。決して快適であるとはいえないのですが(部屋は小さめ、窓も小さめ、通路も古めかしい雰囲気)、客室・食堂などはすべてプロヴァンス風に装飾されており、伝統的なプロヴァンスの雰囲気を満喫することができます。

旧市街は端から端まで200メートルもなく、午後の散歩には最適です。円形競技場や古代劇場などローマ時代の遺跡を見たり、市場ではニンニクや香辛料をはじめ、黒オリーブ、クルミ、ドライフルーツといったプロヴァンス地方の食材などをショッピングで楽しむこともできます。
円形競技場の観客席に座りながら古代ローマ時代の生活を想像した後は、市場でナッツをほお張ったり、少し歩き疲れたらゴッホの描いたカフェテラスに入り、白ワインでのどを潤して休憩する。アルルの街は、普段想像しているフランスのイメージとは少し違っているのではないでしょうか。


アルルを出て、岩山の街レ・ボーを訪ね、学生の街エクス・アン・プロヴァンス、南フランスの玄関口ニースへ。映画祭で有名なカンヌなど、この辺りには小さいながら美しく魅力的な町がたくさんあります。
小さなかわいい町の一つ、エズは、岩山の頂につくられていて「鷲(わし)の巣村」と呼ばています。人のやっとすれ違えるような細い道が頂上に向かって延び、両脇には小さなショップやギャラリーが立ち並んでいます。街にたたずむ家々の間から望む景色は息をのむほど美しく、南フランスとプロヴァンスの旅が思い出深いものとなるでしょう。
