■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第5番 地蔵寺》
- 【所在地】
- 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
- 【連絡先】
- TEL:088-672-4111
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
嵯峨天皇の勅願で弘法大師が弘仁12年(821)に開創した。大師は5.5センチほどの勝軍地蔵菩薩を彫って本尊に安置したと伝えられる。嵯峨天皇から3代にわたって天皇家が帰依した。
また紀州・熊野権現の導師を務めていた浄函(じょうかん)上人が霊木に延命地蔵菩薩像を刻み、その胎内に大師作の勝軍地蔵菩薩を納めたとも伝わる。この勝軍地蔵菩薩の信仰からか、源頼朝(1147~99)、源義経(1159~89)はじめ蜂須賀家などの武将が多くを寄進している。
寄進で寺領は拡大し、阿波・讃岐・伊予の3国に300を数える末寺ができ、塔頭(たっちゅう)も26寺にのぼったという。しかし天正年間(1573~92)、長宗我部元親による兵火で堂塔は灰燼に帰した。その後、歴代の住職や信者などの尽力で堂宇が整備拡充され、現在、寺領は4万平方メートルにも及ぶ。
奥の院は羅漢堂。安永4年(1775)に創建され、五百羅漢堂とされていた。大正4年(1915)に失火で罹災、現在は200躯ほどの等身大羅漢像がさまざまな喜怒哀楽の表情で並んでいる。境内の大イチョウは樹齢800年を超える。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)