■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第6番 安楽寺》
- 【所在地】
- 徳島県板野郡上板町引野字寺の西北8
- 【連絡先】
- TEL:088-694-2046
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
引野には古くから温泉があった。安楽寺は弘法大師が湯治の利益を伝えた旧跡で、山号は「温泉山」とされた。
16世紀後半の桃山時代には阿波徳島藩藩祖・蜂須賀家政が「駅路寺」と定め、四国遍路や旅人の宿泊、茶湯接待の施設を置いた。以来、宿坊は400年の歴史を有する。藩政時代は山門に蜂須賀家の家紋が入ったぼんぼりが許され、寺域は殺生禁断とされた。蜂須賀家から寄進された萱葺き屋根の方丈は質素ながら堂々とした木造建築。
昭和37年(1952)のこと。愛知県の49歳の女性が難病の脊髄カリエスにかかり床に就いていた。住職はその夫に遍路をすすめ、夫婦は遍路旅に出た。不思議にも巡礼中に難病は快癒したという。現在の本尊・薬師如来像はその報恩のために奉納された。古来の43センチほどの本尊は胎内仏として納められている。
京都の慶派の大仏師・松本明慶(1945~)が無名時代から彫り続けた仏像35駆が各御堂にまつられている。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)