■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第8番 熊谷寺》
- 【所在地】
- 徳島県阿波市土成町土成字前田185
- 【連絡先】
- TEL:088-695-2065
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
弘仁6年(815)、弘法大師がこの地で修行していた時、紀州の熊野権現が現れ、「末世の衆生を永く済度せよ」と告げて5.5センチほどの金の観世音菩薩像を授け、去っていったという。大師はその場に堂を建て、等身大の千手観音像を彫造し、胎内に金の尊像を納めて本尊にした、と伝えられている。境内には熊野権現をまつった鎮守堂がある。
元禄(1688~1704)のころまでに何度か火災に遭ったという説もある。昭和2年(1927)の火災で本堂と弘法大師作の本尊は焼失したが、歴代住職の尽力で同15年に本堂が再建された。同46年(1971)に堂宇の全容が完成し、新たな本尊の開眼法要が営まれた。
貞享4年(1687)に建立された仁王門は、四国霊場中最大級で、徳島県指定の文化財。和様と唐様の折衷で間口9メートル、高さ12.3メートル。2層目の天井や柱には極彩色の天女の姿などが描かれている。大師堂に安置されている室町時代の作の弘法大師坐像も県の文化財。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)