■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第11番 藤井寺》
- 【所在地】
- 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
- 【連絡先】
- TEL:0883-24-2384
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
三方を山に囲まれ渓流の清らかな地。弘仁6年(815)、弘法大師がこの地で護摩修法を行ったと伝えられる。厄年に当たり自らの厄難をはらい、衆生の安寧を願って薬師如来像を彫造し、堂宇を建立した。大師は200メートル上方の八畳岩に金剛不壊(ふえ)といわれる護摩壇を築いて修法し、五色の藤を堂宇の前に植えたという由緒から金剛山藤井寺と称されるようになった。
真言密教の道場として栄え七堂伽藍の大寺院に発展したが、天正(1573~92)の兵火で全山を焼失した。延宝2年(1674)、阿波徳島藩主が帰依する南山国師が再興し、宗派を臨済宗に改めた。天保3年(1832)にも火災に遭い、本尊以外の伽藍は灰燼に帰した。万延元年(1860)に再建されたのが現在の伽藍。
本尊は「厄除け薬師」として親しまれており、国の重要文化財。第12番焼山寺までの遍路道には、大師が修行中に休息したという遺跡や石仏、標石が残っている。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)