■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第12番 焼山寺》
- 【所在地】
- 徳島県名西郡神山町下分字地中318
- 【連絡先】
- TEL:088-677-0112
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
焼山寺山(標高938メートル)の8合目近く、四国霊場で2番目に高い場所にある札所。剣山など四国山地の眺望は素晴らしい。坂道の難所をたどる修行の霊場で、「遍路ころがし」といわれた札所の一つ。現在は車道が通っている。
縁起によると、飛鳥時代に役行者(えんのぎょうじゃ)が山をひらき、蔵王権現をまつったのが寺の始まりとされる。
山には神通力を持った大蛇がすみ、しばしば火を吐いて農作物や村人を襲っていたという。弘仁6年(815)ごろ、山中で修法していた弘法大師はこの話しを聞き、退治に挑んだ。山に登ると大蛇は山を火の海にして妨害し、山頂近くの岩窟にこもって降伏しなかった。大師が祈祷すると、大蛇は洞窟に封じ込められたという。その礼に虚空蔵菩薩の像を彫造して本尊とし、開山したと伝わっている。寺名の「焼山寺」などはこの伝説に由来する。
鎌倉時代後期には後醍醐天皇の勅願所となった。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)