■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第17番 井戸寺》
- 【所在地】
- 徳島県徳島市国府町井戸字北屋敷80-1
- 【連絡先】
- TEL:088-642-1324
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
阿波の国司に隣接して、天武天皇(?~686)が勅願道場として建立した。当時の寺名は「妙照寺(みょうしょうじ)」で、寺域は広く七堂伽藍が整えられ、隆盛を極めたと伝えられる。
本尊は薬師瑠璃光如来を主尊とする七仏の薬師如来坐像で聖徳太子作、脇仏の日光・月光菩薩像は行基菩薩の彫造と伝えられている。
弘仁6年(815)、弘法大師がこれらの像を拝むため訪れた際、檜に高さ約1.9メートルの十一面観音像を彫り安置した。この像は現在、国の重要文化財に指定されている。大師が水不足や濁り水に悩んでいるこの地域を哀れみ、自らの錫杖(しゃくじょう)で井戸を掘ったところ、一夜にして清水が湧き出した。ここから付近を「井戸村」と名付け、寺名を「井戸寺」に改めたという。
貞治元年(1362)に細川頼之の兵乱で堂宇を焼失。天正10年(1582)には三好存保(まさやす)と長宗我部元親との戦いでも罹災し、万治4年(1661)に本堂は再建された。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)