■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第18番 恩山寺》
- 【所在地】
- 徳島県小松島市田野町恩山寺谷40
- 【連絡先】
- TEL:0885-33-1218
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
縁起によると、聖武天皇(在位724~49)の勅願で行基菩薩が草創。当時は「福生院密厳寺(ふくしょういんみつごんじ)」と号し、行基菩薩が彫造した薬師如来像を本尊とした。
女人禁制の道場で、女性は次の第19番霊場へ向かって下る「花折り坂」から上に入ることが許されなかった。延暦年間(782~806)、弘法大師がこの寺で修行をしていたころ、大師の生母・玉依御前(たまよりごぜん)が訪ねてきた。大師は近くの滝に打たれて一七日(7日間)の秘法を修し、女人解禁の祈願を成就して母を迎えた。やがて母は剃髪して髪を奉納したので、大師は山号と寺名を「母養山恩山寺(ぼようざんおんざんじ)」と改め、自像を彫造して安置した。
寺は天正(1573~92)の兵火で焼失したが、江戸時代には阿波徳島藩主の庇護のもと繁栄した。現在の本堂や大師堂は文化・文政年間(1804~30)のころに建立された。
境内には玉依御前をまつる小堂がある。大師が植樹した「びらんじゅ」は徳島県の天然記念物。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)