■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第21番 太龍寺》
- 【所在地】
- 徳島県阿南市加茂町竜山2
- 【連絡先】
- TEL:0884-62-2021
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
太竜寺山(標高618メートル)の山頂近くにある。弘法大師の著作『三教指帰(さんごうしいき)』には、大師が19歳のころ、境内の南西約600メートルの舎心嶽(しゃしんがたけ)という岩の上で100日間の虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)の修行を行ったことが記されている。虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法。
縁起によると、延暦12年(793)、桓武天皇の勅願で堂塔が建立され、弘法大師が本尊の虚空蔵菩薩像などを造像して開創した。山号の「舎心山(しゃしんざん)」は修行の地、寺名は修行中に大師を守護した龍神にちなんでいる。
皇室や武家の信仰があつく、平安後期には子院12カ寺を持つほど栄えたが、天正(1573~92)の兵火に遭った。江戸時代にも何度か罹災したが、その都度、藩主の保護を受け再建されている。仁王門は鎌倉時代に建立されたもので、他の堂塔は江戸時代以降に復興した。
巡礼者にとっては屈指の難所だったが、平成4年(1992)にロープウエーが開通した。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)