■ 徳島…発心の道場 阿波の札所
《第23番 薬王寺》
- 【所在地】
- 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1
- 【連絡先】
- TEL:0884-77-0023
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
「発心の道場」阿波で最後の霊場。高野山真言宗の別格本山。厄除けの寺として知られ、本堂に向かう最初の石段は「女厄坂」といわれる33段、続く石段は「男厄坂」42段、本堂から「瑜祇塔(ゆぎとう)」までは男女の「還暦厄坂」61段。各石段の下に『薬師本願経』の経文が書かれた小石が埋め込まれている。厄年のお遍路さんが1段ごとに賽銭をあげながら登る光景も見られる。
縁起によると、聖武天皇(在位 724~49)の勅願で行基菩薩が開創したと伝えられる。弘仁6年(815)、弘法大師が厄除薬師如来坐像を彫造して本尊とし、厄除けの根本祈願寺とした。大師が本尊の功徳を平城、嵯峨、淳和の3代の天皇に相次いで奏上したところ、各天皇は厄除けの勅使を下して官寺とした。
文治4年(1188)に諸堂を焼失した際は本尊が光を放ちながら飛び去り、奥の院に避難したという。その後、伽藍が再建され新たな薬師如来像を開眼供養した時、本尊は再び光を放って戻り後ろ向きに厨子に入ったと伝わる。以来、「後ろ向き薬師」として秘仏とされている。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)