■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第25番 津照寺》
- 【所在地】
- 高知県室戸市室津2652-イ
- 【連絡先】
- TEL:0887-23-0025
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
室津港を見下ろす小高い山上にあり、「津寺(つでら)」とも呼ばれる。
縁起によると、弘法大師が大同2年(807)ごろ、この地で修行した際、山の形が地蔵菩薩の宝珠(ほうじゅ、ほうしゅ)に似た霊地として感得したとされる。大師は、宝珠にちなんで延命地蔵菩薩像を彫造して本尊とし堂宇を建立、「宝珠山真言院津照寺(ほうしゅざんしんごんいんしんしょうじ)」と号した。
慶長年間(1596~1615)ごろ、土佐藩初代藩主・山内一豊の一行が暴風雨のため室戸沖で遭難しかかった。その時、僧が現れて舵をとり、室津の港に全員無事に避難させた。僧から滴り落ちた水の跡を追うと津照寺の本堂に消えたため、参拝したところ本尊が濡れており、僧は本尊の身代わりだったと分かったという。『今昔物語集』(12世紀成立)には、津照寺の本堂が火災に遭った際、本尊が僧に身を変えて村人に知らせ、火難を免れたという説話も記されている。
本堂に向かう石段は急勾配で、巡拝者は手すりにつかまりながら登る。本堂からの太平洋などの眺めは絶景。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)