■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第27番 神峯寺》
- 【所在地】
- 高知県安芸郡安田町唐浜2594
- 【連絡先】
- TEL:0887-38-5495
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
神峯山中腹の標高約450メートルの場所に境内がある。「真っ縦」といわれる急な坂道があり、四国霊場屈指の難所。「土佐の関所」あるいは「遍路ころがし」とも呼ばれた。三菱財閥を築いた岩崎弥太郎(1834~85)の母親が20キロ離れた家からこの急坂を三七日(さんしちにち、21日間)日参し、息子の出世を祈願したという話も伝わっている。現在は車で登れるが、「真っ縦」に挑戦するお遍路さんも多いという。
縁起によると歴史の古さは屈指。神功皇后の世に、勅命で天照大神などをまつった神社が起源とされる。聖武天皇の勅を受けた行基菩薩が天平2年(730)に十一面観音像を彫造し本尊として、神仏合祀を行った。大同4年(809)ごろ、弘法大師が伽藍を建立して「観音堂」と名付けたとされる。
明治新政府の神仏分離令で天照大神などをまつる神峯神社だけが残り、本尊は第26番金剛頂寺に預けられ廃寺となった。明治中期に堂舎を建立し、本尊を戻して霊場は復活した。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)