■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第32番 禅師峰寺》
- 【所在地】
- 高知県南国市十市3084
- 【連絡先】
- TEL:088-865-8430
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
土佐湾の海岸に近い標高80メートルほどの峰山の頂上にあり、地元では「みねんじ」などと呼ばれ親しまれている。海上の安全を祈願して建立されたことから、「船魂(ふなだま)の観音」とも呼ばれる。藩政時代は土佐高知藩の歴代藩主が帰依し、参勤交代などで出航する際はここで航海の無事を祈っていた。
縁起によると、聖武天皇(在位724~49)から勅命を受けた行基菩薩が、土佐沖を航行する船の安全を願って堂宇を建てたのが起源とされる。大同2年(807)、弘法大師は、奇岩霊石が立ち並ぶ境内を見て、観音の浄土とされる天竺の補陀落山(ふだらくせん)さながらの霊域と感得。十一面観世音菩薩像を彫造して本尊とし、「禅師峰寺(ぜんしぶじ)」と名付けたという。
仁王門の金剛力士像は鎌倉時代の仏師、定明(じょうみょう)の作で、国の重要文化財に指定されている。本堂前の奇岩の間には、芭蕉の句碑「木がらしに岩吹き尖る杉間かな」がある。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)