■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第33番 雪蹊寺》
- 【所在地】
- 高知県高知市長浜857-3
- 【連絡先】
- TEL:088-837-2233
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
四国霊場のうち臨済宗妙心寺派は雪蹊寺(せっけいじ)など2カ寺だけ。
縁起によると、弘仁6年(815)に弘法大師が開創したころは真言宗で「高福寺」と称し、その後「慶運寺」に改めた。廃寺になった寺を再興したのは戦国時代の土佐の領主・長宗我部元親で、元親の宗派である臨済宗の僧を住職に招き、中興の祖とした。元親の死後は長宗我部家の菩提寺とされ、元親の法号から寺名を「雪蹊寺」に改めた。
鎌倉時代の高名な仏師、運慶 とその長男、湛慶 が滞在した際、運慶は本尊の薬師寺如来像と脇侍の日光・月光菩薩像を制作、湛慶は毘沙門天像と吉祥天女像などを彫造して安置したとされる。一時、「慶運寺(けいうんじ)」と称したのはこれに由来する。これらの像はすべて国の重要文化財に指定されている。
また「南学発祥の道場」といわれ、江戸時代初期の住職、天室(てんしつ)僧正は朱子学南学派の祖として活躍、野中兼山などすぐれた儒学者を数多く生み出した。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)