■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第34番 種間寺》
- 【所在地】
- 高知県吾川郡春野町秋山72
- 【連絡先】
- TEL:088-894-2234
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
6世紀ごろの敏達天皇の時代、百済の皇子から、多くの経論とともに仏師や造寺工を贈るという勅旨が届いた。彼らは次の用明天皇の時代に渡来し、四天王寺(大阪)の造営にあたったという。彼らはその帰途、土佐沖で強烈な暴風雨に遭い、本尾山(もとおざん)にほど近い港に寄港。海上の安全を祈って約145センチの薬師如来坐像を彫造し、本尾山の山頂にまつった。これが寺の起源と伝えられている。
弘仁年間(810~24)、弘法大師はこの地を訪れ、その薬師如来像を本尊として安置し、諸堂を建て開創した。この際、唐から持ち帰った種子の米、麦、あわなどの五穀を境内にまいたことから、「種間寺(たねまじ)」と名付けたといわれる。
天暦年間(947~57)、村上天皇が「種間」の勅額を下賜している。土佐高知藩主の山内家の加護が厚く、広大な田畑や山林を寄贈したほか、堂舎も修築された。明治時代の廃仏毀釈による難は容赦がなかったという。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)