■ 高知…修行の道場 土佐の札所
《第38番 金剛福寺》
- 【所在地】
- 高知県土佐清水市足摺岬214-1
- 【連絡先】
- TEL:0880-88-0038
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
第37番岩本寺からの道のりは、四国霊場の札所間で最長の80キロ余り。歩くと約30時間、3泊4日はかかり、まさに「修行の道場」。寺は四国の最南端、足摺岬を見下ろす丘の中腹にあり、境内は12万平方メートル。
弘法大師は、岬の前方に広がる太平洋の海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落(ふだらく)の世界を感得した。弘仁13年(822)ごろ、嵯峨天皇に奏上して勅願によって伽藍を建立。三面千手観音像を彫造して安置し、開創したと伝えられる。
寺は歴代天皇の勅願所となり、武将からも尊崇された。特に源氏一門の帰依は厚く、多宝塔の建立や諸堂の修復に寄与している。戦国時代以降、海の彼方の補陀落浄土を求めて船出する「補陀落渡海」が盛んだったことや、土佐高知藩主・山内家の支えなどで隆盛した。
岬には、弘法大師に因縁のある「足摺七不思議」といわれる遺跡が点在している。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)