■ 愛媛…菩提の道場 伊予の札所
《第48番 西林寺》
- 【所在地】
- 愛媛県松山市高井町1007
- 【連絡先】
- TEL:089-975-0319
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
寺の前を小川が流れ、門前には「秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛」と刻まれた正岡子規の句碑が立っている。
縁起によると、聖武天皇時代の天平13年(741)、勅願で行基菩薩が伊予の豪族の越智玉純と共に、一の宮の別当寺として堂宇を建立した。場所は松山市小野地区の播磨塚あたりで、本尊に十一面観音菩薩を彫造して安置した。
大同2年(807)、弘法大師が四国を巡礼した際、現在地に移し四国霊場と定めた。当時、村はかんばつで苦しんでおり、弘法大師は村人を救おうと錫杖(しゃくじょう)を突き、清水の水脈を見つけた。寺の近くの杖の淵はその遺跡とされ、「名水百選」にも選ばれている。
寛永年間(1624~44)に火災で堂宇を焼失したが、元禄13年(1700)に松平壱岐守や家老、奉行などによって一部は再建された。宝永4年(1707)には、中興の祖とされる覚栄法印(かくえいほういん)が本堂と鐘楼堂の再興に尽力。江戸時代末期に大師堂と仁王門が復興した。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)