■ 愛媛…菩提の道場 伊予の札所
《第50番 繁多寺》
- 【所在地】
- 愛媛県松山市畑寺町32
- 【連絡先】
- TEL:089-975-0910
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
寺は、松山市街や瀬戸内海を一望できる高台にある。
縁起によると、天平勝宝年間(749~57)、孝謙天皇の勅願で行基菩薩が約90センチの薬師如来像を彫造して安置し、建立したと伝えられる。「光明寺」と号した。弘仁年間(810~24)に弘法大師が訪れた際、「繁多寺(はんたじ)」に改め、霊場とした。
以後、寺は衰微するが、伊予守に就いた源頼義(988~1075)などの援助もあって再興した。弘安2年(1278)には後宇多天皇の勅命を受け、聞月(もんげつ)上人が蒙古軍の撃退を祈祷している。時宗の開祖・一遍上人(1239~89)は青年期、大宰府から帰郷した際、この寺にこもり修行した。一遍上人は晩年、亡父が所蔵していた『浄土三部経』を奉納している。
江戸時代には徳川家の帰依をうけ、4代将軍・家綱が念持仏としていた3体のうちの歓喜天をまつり、36坊と末寺100余を有する大寺院として栄えた。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)