■ 愛媛…菩提の道場 伊予の札所
《第52番 太山寺》
- 【所在地】
- 愛媛県松山市太山寺1730
- 【連絡先】
- TEL:089-978-0329
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
開基とされる真野長者は豊後(大分)で炭焼きをしていたが、神のお告げで久我大臣(くがのおみと)の娘・大津姫と結婚した。以来、運が開けて大富豪となった。用明天皇(在位 585~87)の時代、長者は商いのため大阪へ船で向かう途中、暴風雨に遭い観音さまに無事を祈願、高浜(太山寺の近く)の岸で救われた。この報恩に一宇を建立しようと豊後の工匠を集めて本堂の木組みを船積みした。船は順風を受けて高浜に到着し、夜を徹して本堂を組み上げた。「一夜建立の御堂」と伝えられている。
天平11年(739)、聖武天皇の勅願をうけて行基菩薩が十一面観音像を彫造し、その胎内に真野長者が瀧雲山(りゅううんざん、山号)で見つけた小さな観音像を納めて本尊にしたという。弘法大師は晩年の天長年間(824~34)に訪れ、法相宗から真言宗に改宗した。
後冷泉天皇(在位1045~68)以降、6代にわたる各天皇が十二面観音像を奉納しており、本尊とともに国の重要文化財となっている。現在の本堂は真言密教では最大規模を誇り、国宝。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)