■ 愛媛…菩提の道場 伊予の札所
《第54番 延命寺》
- 【所在地】
- 愛媛県今治市阿方甲636
- 【連絡先】
- TEL:0898-22-5696
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
かつては、山号にもなっている近見山(標高244メートル)の山頂一帯に七堂伽藍を連ね、谷々に100坊を擁していたと伝えられる。
縁起によると、養老4年(720)、聖武天皇の勅願で行基菩薩が不動明王像を彫造して本尊とし、伽藍を建立して開創した。弘仁年間(810~24)に嵯峨天皇の勅命をうけ、弘法大師が信仰と学問の中心道場として伽藍を再興、「不動院圓明寺」と名付けて勅願所とした。この寺名は明治維新まで続いたが、第53番圓明寺と混同されることから、俗称だった「延命寺」に改めた。
その後、たびたび火災に遭い堂宇を焼失したが、再興を繰り返した。鎌倉時代には華厳宗の僧・凝然(ぎょうねん)が寺の坊にこもり、仏教の入門書といわれる『八宗綱要』を著述した。享保12年(1727)、難を免れた本尊とともに現在地の近見山麓に移転した。
江戸時代、真念が造立した四国で2番目に古い道標が寺に残されている。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)