■ 愛媛…菩提の道場 伊予の札所
《第55番 南光坊》
- 【所在地】
- 愛媛県今治市別宮町3-1
- 【連絡先】
- TEL:0898-22-2916
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
縁起によると、大宝3年(703)、伊予の豪族の越智玉澄が文武天皇の勅を受けて大三島に大山祇神社を建てた際、24坊の別当寺を建立したのが創始といわれる。海を渡り参拝するのが不便なことから、別当寺は翌々年、現在の今治市陸地部に移された。和銅元年(708)、行基菩薩はこのうち8坊を「日本総鎮守三島の御前」と称して奉祭した。弘法大師はこの別当寺で法楽をあげて修法し、霊場に定めた。
天正(1573~92)の兵火で社殿や伽藍はことごとく焼失したが、南光坊だけは別宮の別当寺として再興された。慶長5年(1600)には藤堂高虎の祈願所として薬師堂を再建。江戸時代には藩主の松平久松家も祈祷所にして信仰した。
明治初年の廃仏毀釈では別宮明神と分離、第55番札所の寺として独立した。太平洋戦争末期の昭和20年(1945)8月に空襲で罹災した。現在の本堂は昭和56年(1981)、薬師堂と山門は平成に入って再建された。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)