■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第66番 雲辺寺》
- 【所在地】
- 徳島県三好市池田町白地ノロウチ763-2
- 【連絡先】
- TEL:0883-74-0066
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
四国霊場のうち最も高い標高約900メートルの山頂近くにある霊場で「遍路ころがし」といわれる難所。現在はロープウエーが通じている。霊場としては讃岐の最初だが住所は徳島県。
縁起によると、弘法大師は雲辺寺に3度登った。最初は延暦8年(789)、16歳の時。第75番善通寺の建材を求めて訪れたが、深遠な霊山に心打たれ堂宇を建立したのが創建とされる。次は大同2年(807)、34歳の時に修法を行った。弘仁9年(818)には嵯峨天皇の勅を奉じて登り、本尊を彫造して霊場と定めた。
「四国坊」と呼ばれ四国の僧侶の学問・修行の道場となり、「四国高野」とも称された。貞観年間(859~77)には清和天皇の勅願寺となっている。鎌倉時代には七堂伽藍が整備され、境内に12坊と末寺8カ寺を持ち、阿波、伊予、讃岐の関所だったという。
天正年間(1573~92)、土佐の長宗我部元親がこの地の白地城(はくちじょう)に陣して参拝した。裏山から眼下を望んで四国制覇を目指したが、当時の住職がいさめたという。消長はあったが、江戸時代は阿波徳島藩主・蜂須賀家の手厚い保護を受けた。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)