■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第67番 大興寺》
- 【所在地】
- 香川県三豊市山本町辻4209
- 【連絡先】
- TEL:0875-63-2341
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
地元では、山号の「小松尾寺」という通称で親しまれている。真言と天台の2宗派が修行道場とした珍しい霊場。
縁起によると、天平14年(729~49)、奈良の東大寺の末寺として建立され、その後、最澄の影響で天台宗になった。火災で灰燼に帰したが、弘仁13年(822)に嵯峨天皇の勅願で、熊野三所権現を鎮護する霊場として弘法大師が現在地の約1キロ北西に再興した。大師は、本尊に檜の一木造で薬師如来像を、脇侍に毘沙門天と不動明王を彫造して安置し、堂宇を建て霊場とした。真言宗24坊、天台宗12坊の僧堂が立ち並び、空海と最澄の教えの両方を修行する道場として栄えた。
天正(1573~92)の兵火で本堂を残して焼失。伽藍は慶長年間(1596~1615)に現在地に再興され、本堂は寛保元年(1741)に再建されたと伝わる。
本尊の薬師如来像は高さ84センチ、檜の寄せ木造りで弘法大師の作とされる。仁王門の金剛力士像2躯(高さ3.14メートル)は四国最大級で、鎌倉仏師の運慶の作と伝えられている。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)