■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第71番 弥谷寺》
- 【所在地】
- 香川県三豊市三野町大見乙70
- 【連絡先】
- TEL:0875-72-3446
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
弥谷山の中腹200メートルほどの高さにあり、寺の一帯は信仰遺跡として香川県の史跡に指定されている。
縁起によると、天平年間(729~49)、聖武天皇の勅願で行基菩薩が開創したとされる。山頂から四国や備中など8つの国が眺望できたため「蓮華山八国寺(れんげざんやこくじ)」と名付けた。幼少時代の弘法大師が境内の岩窟にこもって学問をしたとも伝えられる。岩窟は「獅子の岩屋」と呼ばれ、今も残されている。大師は大同2年(807)に再び訪れ、岩の上で真言密教の秘法を修した。満願の日、空中から五柄(ごふり)の剣が下りてきて、金剛蔵王権現のお告げがあったという。大師はお告げを感得し、千手観音像を彫造して安置、五柄の剣などを納めて伽藍を再興した。この時、「剣五山弥谷寺(けんござんいやだにじ)」に改めたと伝えられる。
天正(1573~92)の兵火で全山を焼失したが、慶長5年(1600)に高松城主の生駒一正が再興し、丸亀藩主・京極家の帰依も厚かった。「弥谷信仰」といわれる死霊の寺としても知られ、恐山などとともに日本三大霊場とされる。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)