■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第74番 甲山寺》
- 【所在地】
- 香川県善通寺市弘田町1765-1
- 【連絡先】
- TEL:0877-63-0074
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
縁起によると、平安時代初期、壮年期の大師は寺院を建立するため霊地を探していた。甲山(かぶとやま、標高87メートル)の周辺を歩いていた時、岩窟から老聖者が現れ、「ここが霊地なり。堂塔をこの地に建立するがよい」と告げた。大師はすぐに石を割って毘沙門天像を造り、岩窟に安置したのが創建と伝えられる。
その後、大師は弘仁12年(821)に嵯峨天皇から満濃池の修築工事を監督する別当に任じられた。前任者が3年を費やしても果たせない難工事だった。大師は甲山の岩窟で工事の成就を祈願し、薬師如来像を彫造して安置。修法をすると、大師を慕う農民数万人が工事に駆けつけて、わずか3カ月で完成した。
朝廷は功績をたたえ、褒賞金を授けた。その賞金の一部で堂塔を建立し、薬師如来像を本尊として安置した。寺名は甲山の形が毘沙門天像の兜に似ていることから「甲山寺(こうやまじ)」とし、薬師如来にちなんで「医王山」と号したという。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)