■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第77番 道隆寺》
- 【所在地】
- 香川県仲多度郡多度津町北鴨1-3-30
- 【連絡先】
- TEL:0877-32-3577
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
縁起によると、和銅5年(712)にこの地方の領主、和気道隆が桑の大木を切って小さな薬師如来像を彫造し、草堂を建てたのが寺の起源といわれる。道隆が桑の大木が夜ごと妖しい光を放つのを怪しみ、矢を射ると、悲鳴が聞こえ、乳母が倒れて死んでいた。嘆き悲しんだ道隆がその桑の木で仏像を彫って草堂に安置して供養すると、乳母は生き返ったという。
大同2年(807)、道隆の子・朝祐は弘法大師に懇願して90センチほどの薬師如来像を彫造してもらい、その胎内に道隆の像を納めて本尊とした。朝祐は第2世住職になって七堂伽藍を建立、寺名は父の名から「道隆寺(どうりゅうじ)」とした。
第3世は弘法大師の実弟にあたる真雅(しんが)僧正(法光大師)で、23坊を建立した。第4世に円珍(智証大師)、第5世に聖宝(理源大師)が就いた。住職に高僧が相次ぎ寺は栄えたが、貞元年間(976~78)に大地震で堂塔が倒壊。康平3年(1060)と天正(1573~92)の兵火にも遭い、興亡を繰り返した。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)