■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第79番 天皇寺》
- 【所在地】
- 香川県坂出市西庄町1713-2
- 【連絡先】
- TEL:0877-46-3508
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
寺伝では、天平年間(729)に行基菩薩が金山(かなやま)中腹に開創し、弘法大師が荒廃した堂舎を再興したという。大師は弘仁年間(810~24)に訪れ、弥蘇(やそ)場という沢水が落ちる霊域に来た時、天童が現れたという。天童は金山を鎮守する金山権現で、永くこの山の仏法を守るようにと宝珠(ほうじゅ)を預けた。大師は宝珠を峰に埋め、寺を「摩尼珠院(まにしゅいん)」と号し、霊木で本尊の十一面観世音菩薩、脇侍の阿弥陀如来と愛染明王を彫造して安置した。
境内には僧坊を20余構えた時期もあったという。保元元年(1156)、保元の乱で敗れた崇徳上皇が勅命で讃岐に移ることになり、末寺の長命寺の本堂が皇居となった。上皇崩御後、二条天皇(在位1158~65)は崇徳天皇社を造営した。
後嵯峨天皇(在位1242~46)の宣旨によって永世別当職に任じられ、現在地に移転した。その後、明治新政府の神仏分離令によって廃寺となったが、崇徳天皇社は白峰宮となった。明治20年(1887)に筆頭末寺の高照院がこの地に移り、「金華山高照院天皇寺」となった。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)