■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第82番 根香寺》
- 【所在地】
- 香川県高松市中山町1506
- 【連絡先】
- TEL:087-881-3329
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
高松市と坂出市が接する、瀬戸内海に突き出た景勝地を五色台という。弘法大師が訪れたのは弘仁年間(810~24)で、金剛界曼荼羅の五智如来を感得し、5つの峰を黄峰、青峰、赤峰、白峰、黒峰と名付けた。その首峰の青峰に一宇を建立して「花蔵院(けぞういん)」と称し、五智如来の格明王をまつって護摩供を修法したと伝えられる。
天長9年(832)に弘法大師の血縁にあたる智証大師(円珍)が青峰のふもとを訪れた際、山の鎮守、市之瀬明神の化身である老翁に会った。老翁の言葉に従って智証大師は霊木を切り千手観音像を彫造し、「千手院」を建て安置した。この霊木の切り株は芳香を放ち続けたことから、花蔵院と千手院を総称して「根香寺(ねごろじ)」と名付けたという。
後白河天皇(在位1155~58)の帰依が厚く、勅願所として寺領を与えられた。天正(1573~92)の兵火でほとんどを焼失したが、慶長年間(1596~1615)に高松城主・生駒一正が復興した。寛文4年(1664)に高松藩初代藩主・松平頼重が再興した時、真言宗から天台宗に改宗された。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)