■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第84番 屋島寺》
- 【所在地】
- 香川県高松市屋島東町1808
- 【連絡先】
- TEL:087-841-9418
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
屋島は標高293メートルの溶岩台地の半島。源平合戦の古戦場で、那須与一の扇の的や義経の弓流しなどで知られる。
寺は天平勝宝(749~57)のころ、鑑真和上が開創したと伝えられる。鑑真は唐の学僧で、朝廷の要請で5度にわたって出航したが、難破などで失敗、失明した。天平勝宝5年(753)に鹿児島に漂着し、翌年、船で東大寺へ向かう途中、屋島山頂から立ち上る瑞光を感得した。鑑真は屋島の北嶺に登り普賢堂(ふげんどう)を建て、持参していた普賢菩薩像を安置、経典を納めて創建したという。後に鑑真の弟子、東大寺戒壇院の恵雲律師(えうんりっし)が堂塔を建立して「屋島寺」と称し、初代住職となった。
弘仁6年(815)、弘法大師は嵯峨天皇の勅願を受けて屋島寺を訪れ、北嶺にあった伽藍を南嶺に移し、十一面千手観音像を彫造して本尊とした。
屋島寺は山岳仏教の霊場としても隆盛し、天暦年間(947~57)に明達(みょうたつ)律師が訪れ四天王像を奉納した。現在の本尊の十一面千手観音坐像はこのころのもので、鎌倉時代に造営された本堂とともに国の重要文化財。その後、戦乱で衰退したが、国主の生駒氏の寺領寄進や歴代藩主の援助で相次いで修築された。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)