■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第85番 八栗寺》
- 【所在地】
- 香川県高松市牟礼町牟礼3416
- 【連絡先】
- TEL:087-845-9603
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
屋島の東に標高375メートルの五剣山(ごけんざん)がある。寺はその南側の8合目近くでケーブルカーで登ることができる。
寺は天長6年(829)、弘法大師の開基で創建された。寺伝によると、大師がこの山で求聞持法(ぐもんじほう)を修した時、五柄(ごふり)の剣が天下り、山の鎮守蔵王権現が現れて「この山は仏教相応の霊地なり」と告げた。大師は剣を埋め、大日如来像を刻んで山の鎮護とし、「五剣山」と名付けた。また山頂から四方に8つの国が望めたので「八国寺」と呼ばれた。
大師は延暦年間(782~806)に再び山に登り、入唐求法(にっとうぐほう)の前効を試みるために植えた8つの焼き栗が、帰朝後成長しているのを見て、「八栗寺(やくりじ)」に改めた。
天正年間(1573~92)、土佐の長宗我部元親の兵火で全焼したが、文禄年間(1592~96)に無辺上人が本堂を再建した。寛永19年(1642)には高松藩初代藩主・松平頼重が現在の本堂を再興し、弘法大師作の聖観自在菩薩を本尊として安置。「観自在院」と称するようになった。現在の本堂と二天門は宝永6年(1709)三代藩主松平頼豊公再建と棟札にある。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)