■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第86番 志度寺》
- 【所在地】
- 香川県さぬき市志度1102
- 【連絡先】
- TEL:087-894-0086
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
近松門左衛門の浄瑠璃などにも登場する寺。
縁起によると、創建は推古33年(625)。この地に住む尼、凡薗子(おおしのそのこ)が志度ノ浦に漂着した檜の霊木を草庵に引き入れると、閻魔大王の化身が現れて霊木で十一面観音像を彫り、姿を消した。薗子が像を補陀洛山の観音と感得して小堂を建てたのが初めと伝えられる。
天武10年(681)に藤原不比等(ふひと)が、妻だった海女の墓をこの地に建立して整備し、「死渡(しど)道場」と称して修業の道場とした。その後、不比等の子・房前(ふささき)も行基菩薩と共に訪れて諸堂を再興し、寺名を「志度寺(しどじ)」に改めたという。弘法大師が伽藍を修復したのは弘仁年間(810~24)とされる。
南北朝時代以降は領主の帰依を受けて繁栄したが、文明11年(1479)の火災や天正(1573~92)の兵火で多くを焼失した。慶長9年(1604)に観音堂を再興。寛文年間(1661~72)には高松藩主・松平家から現在の本堂や仁王門が寄進された。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)