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■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所

《第87番 長尾寺》
第87番 長尾寺
  • 【所在地】
  • 香川県さぬき市長尾西653
  • 【連絡先】
  • TEL:0879-52-2041
  • 【近隣の地図】
  • 地図
【略縁起】
 「長尾の観音さん」などと呼ばれ、親しまれている町中の寺。
 天平11年(739)に行基菩薩がこの地を訪れ、道端の楊柳に霊夢を感じてその木で聖観世音菩薩像を彫造し、小堂を建て本尊としたのが開基とされる。当時は法相宗(ほっそうしゅう)だった。ほかに聖徳太子の開創という伝えもある。
 弘法大師は唐へ渡る前、この寺を訪れた。その際、護摩祈祷を修法し衆生に護摩符を授けたのが、正月7日の行事「大会陽(だいえよう)福奪い」の始まりといわれる。大師は帰朝後再び訪れ、入唐の成就を謝し『大日経』を1字ずつ石に書写した供養塔を造立した。この時、真言宗に改宗している。
 永仁6年(1298)に伏見天皇の勅で本尊の開扉(かいひ)法要が営まれた。天正(1573~92)の兵火で堂塔は焼失したが、本尊は安泰だった。その後、慶長年間(1596~1615)に再建され、寺名は「観音院」と呼ばれた。
 天和3年(1683)には高松藩初代藩主・松平頼重の勧めで天台宗に改めた。この時、田畑を寄進され堂塔を整備して「讃岐七観音」の一つに定められた。元禄2年(1689)には現在の寺号に改称され、伽藍は拡大された。

 写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
 参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)
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