■ 香川…涅槃の道場 讃岐の札所
《第88番 大窪寺》
- 【所在地】
- 香川県さぬき市多和兼割96
- 【連絡先】
- TEL:0879-56-2278
- 【近隣の地図】
- 地図
【略縁起】
徳島県境に近い矢筈山中腹にある「八十八番結願所」の寺。
縁起によると、養老元年(717)に行基菩薩がこの地を訪れ、霊夢を感得、草庵を建て修行したのが開創とされる。
弘仁7年(816)、唐から帰朝した弘法大師は現在の奥之院付近の岩窟で修法し、谷間の窪地に堂宇を建て、等身大の薬師如来坐像を彫造し本尊として安置した。大師は唐の恵果和尚(けいかわじょう)から授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖(しゃくじょう)を納め、窪地にちなんで「大窪寺」と名付けた。本堂西の女体山には奥之院があり、開創当時、大師が本尊に水を捧げるため、杉の根元を独鈷(どっこ)で加持すると、清水が湧き出たと伝えられる。現在まで水は絶えたことがないという。
大師の高弟、真済(しんぜい)僧正が住職のころは100余の堂塔を構え、女性の参詣を許していたため「女人高野」としても栄えた。天正(1573~92)の兵火、明治33年(1900)の火災などに遭ったが、高松藩主の庇護や歴代住職の尽力で興隆した。
春と夏に行われる「柴燈大護摩(さいとうおおごま)」で金剛杖や菅笠などが供養される。
写真は『遍路の風景 空海のみち』村上護著、吉岡功治撮影(愛媛新聞社)から
参考文献『先達経典』(四国八十八ヶ所霊場会)