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【遍路用品をそろえる】
 四国八十八ヶ所の霊場を巡拝するには必ず必要なものと、あれば便利なものがあります。お遍路さんとして持つべきもの、また長距離歩くため体をケアするもの、悪天候に備えたものなど。自分で考えた巡拝プランに合わせて、どのようなものが必要か考えてから準備します。また荷物が多くなり過ぎないよう、繰り返し使えるもの、途中で購入できるものなどをしっかりと考えましょう。
【巡拝スタイル】
巡拝スタイル
 お遍路さんの服装は「白装束」が基本です。白衣は死装束、菅笠は棺桶のふた、金剛杖はお卒塔婆(そとば)の役割を果たします。かつては、重い病気を患い、最後の救いを求めて四国遍路に出るという方も多く、死を覚悟しての巡拝でした。
 清浄無垢な白装束で全身を包み、気を引き締めて巡拝することは気持ちを体現する意味で大切なことですが、より実用的な服装で体の負担を減らすということも長い巡拝の道のりにおいては意味があります。実際に、簡略化した服装で参拝している人も増えてきています。そこで、昔ながらの白装束と、よく見られるお遍路さんの簡略化スタイルの一例をイラストにしました。必ずこうでなければならいないという縛りはありませんが、その品物の一つ一つの意味を知った上で、自分が身に付けるお遍路さんの装束を選ぶことが大切です。
【遍路用品解説】
納札(おさめふだ・のうさつ) ○納札(おさめふだ・のうさつ)
本堂、大師堂に納める札(あらかじめ氏名と住所を記入しておくとよい)。接待を受けた際には差し上げるのが礼儀。札の色が巡拝の回数によって異なり、6種類ある。
経本(きょうほん) ○経本(きょうほん)
四国八十八ヶ所霊場専用の経本。
金剛杖(こんごうづえ) ○金剛杖(こんごうづえ)
弘法大師の身代わり。頭部の五輪(地水火風空)に直接手を触れないよう金襴(きんらん)などを巻いておく。橋でついてはならない。宿では先を清める。金襴などの生地は、柄も色も多種多様。
数珠(じゅず) ○数珠(じゅず)
一般的に真言宗用だが、他宗派のものでも良い。食事や手洗いの際は外す。
持鈴(じれい) ○持鈴(じれい)
巡拝の際、腰などに付ける鈴。歩くたびにチリンチリンと澄んだ音色が響く。はじめての巡拝から持つ人は少ない。
菅笠(すげがさ) ○菅笠(すげがさ)
弘法大師を表す梵字(ぼんじ)と「同行二人」「迷故三界城」「悟故十方空」「本来東西無」「何処有南北」が墨書きされている。梵字を正面にして被る。実用性があり、屋外の礼拝ではそのまま被っていてよい。棺桶のふたの意味も持つ。
頭陀袋(ずだぶくろ) ○頭陀袋(ずだぶくろ)
巡拝用品を入れて首からかける袋。「さんや袋」とも呼ばれる。
納経帳(のうきょうちょう) ○納経帳(のうきょうちょう)
霊場の納経所で黒書・朱印をいただく(1回300円)。
判衣(はんえ) ○判衣(はんえ)
霊場で朱印をいただくための白衣。着用とは別に用意する。また、亡くなった人の棺桶に納める。
白衣(びゃくえ・はくえ)、笈摺(おいずる・おいずり) ○白衣(びゃくえ・はくえ)、笈摺(おいずる・おいずり)
長袖や袖なしの白い単。死装束が由来とされる、お遍路さんの代表的な巡拝衣装。長袖を着る人が多いが、暑い時期には袖なしを着用する人もいる。
札挟み(ふだばさみ) ○札挟み(ふだばさみ)
納札を入れる袋。首からかけられるようになっている。
御影帳(おみえちょう・おすがたちょう) ○御影帳(おみえちょう・おすがたちょう)
巡拝中、霊場でいただく御影を入れる冊子。
お袈裟(おけさ) ○お袈裟(おけさ)
袈裟を簡略化したもの。巡拝の略礼服。さまざまな色がある。
御影(おみえ・おすがた) ※御影(おみえ・おすがた)
持って行くものではなく、納経の際に霊場でいただくご本尊が描かれたお札。
【必需品】
・線香、ろうそく
・ライターなどの着火道具
・賽銭用の小銭
・筆記用具
【ひと口メモ――遍路用品がそろう場所】
・四国八十八ヶ所の霊場や霊場周辺の店
・インターネット
・四国八十八ヶ所の霊場巡拝ツアーを企画している旅行会社 など


※四国遍路に関する書籍は多数出版されており、マニュアルや巡拝用の詳細地図など内容はさまざまです。四国内の書店では店頭に並んでいることが多いのですが、四国以外の場所の書店では注文しなければ手に入らないことが多いようです。参考にしようと思う場合は、インターネットで事前に調べたり、書店で相談したりするなどして、入手しましょう。
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