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『ピアニカで聴くスタジオジブリ作品集』 ピアニカ前田

2008年05月09日

UICZ-4179
発売中

ピアニカで聴くスタジオジブリ作品集

 ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)による演奏、しかも「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」のテーマほかを収録したジブリ作品集というと、どうしても子ども向けアイテムと思われがちだが、さにあらず。ピアニカが奏でる朴訥(ぼくとつ)とした音色、ジブリ作品の大半を手がける久石譲らの哀感漂うメロディーを思えば、本作がノスタルジーや感傷に満ちた世界に誘ってくれることは想像に難くない。
 しかしそれだけでは終わらない奥深さや懐かしさ、のどかさを感じるのは、ピアニカというシンプルな楽器の奥義を習得したピアニカ前田のアンサンブル・センスもさることながら、PPMやジョーン・バエズ、岡林信康、サイモン&ガーファンクル、キャロル・キングら……フォーク系アーティストの影響を受けた彼の音楽的ルーツに強く起因しているように思う。
 曲によって純粋かつ多感だったころの記憶をもよみがえらせてくれるこの作品は、余暇の友に適しているだけではなく、子ども世代、孫世代とのコミュニケーション・ツールとしての効果も期待できる。

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