(2008年10月17日)
(2008年10月10日)
(2008年08月05日)

VICL-63014
発売中
全編に熟年男性特有の哀切感が漂うアルバムだった。今春、13年ぶりに主演した連続ドラマ「無理な恋愛」の主題歌でもあり、14万ダウンロードのヒットを記録した、15年ぶりのシングル「忘れもの」を含む、彼にとって21年ぶりとなるアルバムである。
名曲「さらば恋人」「街の灯り」のほか、僚友・ムッシュかまやつをフィーチャ-した“ザ・レインドロップス”名義のGSソング「サイケなハート」、NHKみんなのうたで人気を博した「北風小僧の寒太郎」、哀愁歌謡「二十三夜」、エルビス・コステロによるカバー作品のヒットがまだ記憶に新しいシャルル・アズナブールの代表曲「She」などの名作、話題作ぞろいのラインナップは、さしずめ彼自身のバイオグラフィーを凝縮したかのよう。
中でも耳をひくのは、離れて暮らす娘にあてた「娘へ」だろうか。仕事にかまけるあまり、わが子を顧みる時間が少なかったことへの悔恨の思いと、父親としての愛情が絡み合ったジャズ・バラードだ。他人事とは思えない諸兄も多いかと思う。
最近は司会役やバラエティータレントとしてのイメージが強い彼だが、ボーカリストとしての存在感をあらためて知らしめる渋い喉を聴かせてくれる。