「自悠くらぶ」を見ていただいている皆さん
旬の食材を担当させていただいている、真鍋です。
サイト開設以来、数年にわたり愛媛の素晴らしい農家さんにスポットを当てて、原稿を書かせていただきました。
残念ながら、サイトが役割を終え、閉鎖されることとなり、これが最後の原稿になります。
これまで読んでいただいた皆さん、ここに登場させていただいた農家の皆さん、コラムを書くチャンスをいただいた愛媛新聞さん、担当の村上さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
私の会社は、旧小松町駅前で、大正12年に食堂として創業しました。私で4代目で今年で87年地域の皆さまのご愛顧により営業を続けてまいりました。
私は、今の時代の外食ビジネス環境を思うとき、非常に問題意識を持っていました。
それは、飲食業ではなく、大手企業をはじめ多くの企業が物販業化していることです。
既製品、添加物など、業としての問題は山のようにあり、私は自分で経営するなら、飲食業の基本に戻ろうと、これまで商品は手作りにこだわり、できるだけ地元の食材を使うことを大切にしてきました。
6年前より、愛媛の頑張っている素晴らしい農家さんとの出会いがあり、このコラムでもたくさんの農家さんを紹介させていただきました。今では26軒の農家さんとお取り引きをさせていただいています。
私たちの仕事は、美味(おい)しく育てられた農産物を、より美味しく調理して、少しでも多くの地域の人に楽しんでいただくことです。
たとえば・・・
美味しい大根ができれば、

【写真】旧東予市上市 雅園の渡辺さんの巨大大根
上の写真のようにご紹介します。すごい大きさでしょ。有機肥料で元気に育てるとこんなに大きくなるんです。
通常大きい大根は、味がいまいちなんですが、この大根はみずみずしくとっても甘いんです。
また、農家さんとの取引をする前には、
このように、サラダにしたり、

【写真】サラダ
大根ピッツァにしてみたり、

【写真】大根ピッツァ

【写真】ミートソースふろふき大根

【写真】大根と生ソーセージのボリット

【写真】ラデッシュカツレツ
と言うように、現場で試作&試食を重ね、そこで合格したものだけが、月替わりや週替わりのメニューに登場します。
そして、ある時は下の写真のように農家さんをお店にご招待して、一緒に試食をします。

【写真】別子山つつ畑さん
自分たちが育てたものを、エンドユーザーであるお客さまに食べてもらう形で見ていただくんです。
農家さんも、より美味しく育てようと力が入ります。
ピッツァやパスタ、はたまた前菜やサラダ、デザートなどにも変わります。

【写真】ほうれん草のタリアテッレ

【写真】ほうれん草のピッツァ

【写真】レモンソースのカルパッチョ

【写真】小松菜とほうれん草のスパゲッティ
いろいろと変わるでしょう~
農家さんも、イタリアンは家では食べないらしく、とても喜んでいただけます。
こうして何度も何度も試作をしたのちに、ようやくお客さまのもとにいくのです。
農家さんとの出会いから、園地への訪問、仕入れ、試作、試食、試作、農家さんとの試食
また試食と何度も何度も繰り返し、メニューブックに載るわけです。
これはホントにめんどくさいことですが、私たち外食ビジネスで仕事をする者にとっての
使命であると思うのです。
プロが手間暇かけて育てた至極の農産物を、プロが真剣に手間暇かけてつくる。
愛媛の農産物は、ホント素晴らしいですからね。
今は、デフレスパイラルで外食業界も、低価格競争に入っていますが、私は農家さんが一所懸命育てた農産物を、質の高い技術と心のこもった接客や、整備が行き届いた店内で、適正な価格でもって販売していきたいです。
農家さんの思いをディスカウントすることはできません。
ですから、もちろん値決めは農家さんにしていただくんです。一切値切ることはありません。
これからの時代は、これまでの競争社会と違って、お互いが切磋琢磨(せっさたくま)しながらWINWINの関係が築けるビジネスにしていくことと、商品やサービスを独自性を持った形で、質にこだわる、価値社会の時代です。競争は同業他社ではなく自分との戦いなんですね。
わが社もまだまだ目指している段階で、これでよし!とはいきませんが、みんなで力を合わせて
愛媛が香るレストランづくりをしていきたいです。
「自悠くらぶ」に立ち寄っていただいた皆さん、愛媛は日本の地中海です。
素晴らしい農産物、心やさしいお人柄のいい人がたくさん住む、誇れる場所です。
こんな愛媛に生まれて、本当によかったと思います。
愛媛の食材を買って食べてくださいね。若くていい農家さんがたくさんいます。
彼らを育ててください。
これから未来を創る若い人たちにも、私たち大人が見本となって、愛媛という街を未来へ繋(つな)いでいけたらと思います。
長い間、お付き合いくださり、ありがとうございました。
感謝
株式会社マルブン 代表取締役 真鍋 明