先日、また食材探しに愛媛県内の農園を回ってきました。
今回は松山市五明地区の栢森農園さん、北条地区のタマネギ農家の長野さん、トマト農家の山本農園さんの3軒です。
松山市五明地区は標高約600メートルの高地にあり、昼夜の寒暖の差が激しくて野菜作りに適した場所です。野菜たちは、厳しい環境の方がおいしい物が育つようです。朝、霜が降りて凍るほどの寒さになると、野菜たちは凍ったら大変だと不凍液のようなものを出して自分を守るらしいのです。その成分に甘みやうまみが含まれているらしく、おいしい野菜が育つようです。よく「朝採れ野菜」などといってスーパーに並んでいますね。朝採れがおいしいのはそのためなのですね。厳しい環境の方がいいものが育つ。
人間も同じかもしれませんね。
ミカン畑を開墾し、堀江地区の海が見える高台でたくさんの種類の野菜が育てられていましたよ。一般の消費者の方は目にすることはない風景です。
写真は、長野さんのタマネギ「甘70」と山本さんのトマト「花小町」です。
甘70? 花小町? それって何? って思いませんか? 私も農園回りをして農家さんから教えていただくまでは、タマネギはタマネギ、トマトはトマトと思っていたんです。

【写真】長野さんのたまねぎ「甘70」
これって品種名なんですね。通常、私たちがスーパーなどで買っているタマネギは「もみじ」という品種です。タマネギは1度収穫すると腐らないように1年間、冷暗所で保存されます。「もみじ」という品種はとても持ちがいい品種なので、農家さんではよく作られている品種だそうです。北条地区の長野さんのところでは「甘70」という名前の通り、甘み(糖度)が高い品種を栽培しています。甘みが高いだけに保存が非常に難しいということですが、他の品種以上の甘さがあり、こだわって作っています。約1度に保たれた大きな部屋のような冷蔵庫で1年分保存されていました。すごい量でしたよ。
このタマネギは伊予郡松前町のギノーみそ(義農味噌)さんの「たまねぎドレッシング」にも使われている食材です。
悩みの種は、タマネギはメーンディッシュにならない食材ですので、なかなか販売が広がらないんだそうです。しかしよく考えてみると、タマネギはどこの家庭の冷蔵庫を開けてみても入っている食材です。いろいろな料理のおいしさの下支えをしてくれる大変重要な野菜です。こだわってみるとご家庭での料理の味の違いは歴然としますよ。1度試してみてはいかがでしょう。

【写真】山本さんのトマト「花小町」
私のところで使っているトマトは、品種だけで6~7種類あります。
今回は「花小町」。
これがまた甘い甘い、うまみも抜群にあります。山本さんのトマトハウスでは、今からが旬でおいしくなる時期。トマトって夏のイメージがありますが、実は原産はアンデス山脈の高地です。朝夕の寒さが出てくる今からがおいしくなる季節なのです。このトマトは皮が厚く、大きさは2~3センチです。生で食べるのもおいしいですが、いためたりすると甘さが引き立ちます。
トマトもタマネギも、松山市北条地区の道の駅で購入可能。栢森さんのお野菜は松山駅前の大型スーパーさんで購入可能です。1度使ってみてはいかがでしょうか。愛媛は“食財”の宝庫であることが実感できますよ。