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伝統のしずく 精墾込めて100周年

2008年05月23日

 前回に引き続き、四国中央市土居町です。
 今回ご紹介するのは、かんきつを作って100年の歴史がある「寺尾果樹園」さんです。

「精墾100年」の石碑と寺尾さん
【写真】「精墾100年」の石碑と寺尾さん

 果樹園の場所は四国中央市土居町天満という所で、山の中です。
 こんな所です。

寺尾果樹園の全景
【写真】寺尾果樹園の全景

 寺尾さんのこだわりは半端じゃありません。上の写真を見て何か気付きませんか?
 雑草が生い茂っているんです。

周辺に雑草が生い茂る果樹と、寺尾さん
【写真】周辺に雑草が生い茂る果樹と、寺尾さん

 寺尾さんの足が見えないくらいの雑草でしょ。 今は春なので、春草(春の雑草)が生えています。
 この自然の中で、「まめ草」というツル状に伸びる草が、ナギナタカヤという長めの草にまとわり付き横倒しにします。この草が枯れて夏には日を遮り、夏草(夏の雑草)が生えないんだそうです。
 だから、残留農薬の高い除草剤は一切使っていません。

まめ草(左)とナギナタカヤ(右)
【写真】まめ草(左)とナギナタカヤ(右)

 寺尾さんが作付けしている種類は、デコポン、温州みかん、はっさく、いよかん、はるかなどです。
 寺尾さんのかんきつは全国チェーンの有名居酒屋さんでも採用され、絞りたて酎ハイで使われています。

 今は収穫はすべて終わっていますので、 今回紹介するのはレモンです。
 初めて見ましたが、「樹熟」といって、樹(き)に付いたまま完熟させています。 形は無骨で、皮の色も黄色というより、黄色に茶色が混ざっている感じです。

樹熟レモン
【写真】樹熟レモン

 割ってみると、中身も黄色じゃなくて赤みを帯びています。

赤みを帯びたレモン
【写真】赤みを帯びたレモン

 どんな味かって!? かじると、最初に来るのは甘味です。次に酸味が来ます。そして最後に皮の苦味が来ます。しかし、今まで食べたレモンとはまったく似て非なるものです。
 通常のレモンは、樹熟させると木が傷むので、熟す前に収穫します。でないと、次の年に収穫できなくなるんだそうです。
 寺尾さんは「これが本当のレモンの味です。消費者はほとんど知らないでしょうね。こうした愛媛が誇るかんきつの本当の味を知ってもらうために、じいちゃんの時代から頑張っています。木は傷みますが、自然が作る味を食べてもらいたいんですよ」と飄々(ひょうひょう)と語ります。
 かんきつにこだわって100年ですよ。
 今までかんきつは南予地区や島のものと思ってましたが、その常識を覆すようなかんきつが土居町の山奥にありましたよ。
 これで焼酎を割って飲んだら、どんな味だろう。ケーキにしたら、どんな味になるんだろう。
 思わず夢の膨らむ、レモンとの出会いでした。

 欲しい方は、送ってくれますよ。

  四国中央市土居町天満601
  寺尾果樹園
  電話0896-74-2241

 問い合わせてみてください。

 なお、寺尾さんのかんきつと温州みかんの100%ジュースは、愛媛県内のサークルKで販売しています。

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