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小薮温泉☆大洲市肱川町 趣ある木造3階建て

2009年03月17日

小薮温泉の男湯
【写真】国登録有形文化財の本館を眺めながらゆったりくつろぐことができる男湯

 肱川の支流・小薮(おやぶ)川に沿って集落を上ると、木造三階建ての和風建築の温泉宿、小薮温泉本館が見えてくる。山里の湯治場として古くから親しまれてきた温泉だ。
 源泉は敷地内にあり、温めて利用している。男湯がひのき風呂、女湯は岩風呂。湯は無色透明でツルツルとした肌触り。「美人の湯」と評され、アトピーなどの皮膚病にも効くといわれる。旧大洲市からほぼ毎日通うという小田満重さん(78)は「湯が軟らかくて肌になじみやすい」と話す。
 湯船に漬かると、ガラス越しに川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえ、サクラやツバキ、モミジなど四季折々の花々を楽しめる。五月中旬から六月にかけては、小薮川でホタルの乱舞も見られる。
 温泉の歴史は古い。伝説によると、一羽のツルが数日間、足の傷を癒やしたとされ、湯が自噴していた場所に小屋を造り、住民や行商人が利用した。
 江戸時代末期には温泉宿ができた。一九一三(大正二)年、当時の経営者で旧喜多郡宇和川村の村長を通算二十八年余り務めた地元の名士・福山安逸が木造三階建て入り母屋造りの本館を建設。二〇〇〇年に国の登録有形文化財になった。
 一階はいろり部屋、二階は三十畳にもなる大広間。欄干付きの回り廊下にも趣がある。湯上がりには、大広間で里山の景色を眺めながら、くつろげる。
 料理(要予約)も売り物の一つ。アユやアマゴの川魚、地鶏やキジ、イノシシなどの鍋、近くの野山で採れた山菜をふんだんに使った料理でもてなす。日帰り客も予約すれば昼食を堪能できる。
 おかみの三井久美子さん(59)は「インターネットで調べ、北海道や新潟などの遠方から来る人もいる」と喜ぶ。都会の騒がしさから離れ、自然あふれる“秘湯”に癒やしを求める人は絶えない。
(映像報道部・野田貴之)

 【メモ】車で大洲市街地から国道197号を進み、鹿野川大橋手前を右折し約10分。泉質は低張性アルカリ性冷鉱泉。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛など。午前10時―午後7時。不定休(月1回)。入浴料は500円(小学生以下250円)。問い合わせは小薮温泉=電話0893(34)2007。

小薮温泉

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