
【写真】相撲の選手らもよく利用するカロト温泉。メーンの浴槽は土俵をイメージしている
150年余りの歴史を持つ乙亥大相撲で知られる西予市野村町。大会が開かれる「乙亥会館」(富本武夫館長)には、町内の冷泉を活用した「カロト温泉」があり、スポーツを楽しむ町民らに人気の湯だ。
東京・両国国技館の外観をイメージした同会館は2005年にオープン。桟敷席など約1500席が設けられる多目的ホールは、17年の愛媛国体の相撲会場となる。同町出身の楯山親方(元関脇玉春日)ゆかりの品々を集めた資料館も。
温泉はトレーニングルームの横にあり、メーンの浴槽は相撲にちなみ土俵の形。ジェットバス、サウナを完備し、歩行風呂もある。体が大きな力士が利用できる大きめのトイレを併設。市内の温泉など4施設を巡回するバスも走っており、年間約6万人が利用する。
施設内の相撲練習場では、楯山親方の母校、野村高や野村中の相撲部員らが練習。選手らが一斉に湯船に入ると、湯がどっとあふれる。野村中1年の高橋健人君(13)は「温泉は大好き。気持ちがいい」と笑顔を見せた。
町内で小学生らに相撲を指導する渡辺幸雄さん(52)も常連の1人。「湯はさらっとし、練習の汗を流すのには最高」
源泉は町内の宇和川から山間部へ入った「カロト川」にあり、温泉名の由来に。カッパが入湯し、脱臼を治した伝説も語り継がれている。富本館長は「源泉の近くは自然豊か。湯がとてもきれいなのが特長」と太鼓判を押す。
施設横の農産物直売所では特産のキュウリのほか、農業公園「ほわいとファーム」の牛乳やアイスクリームなどを販売。風呂上がりの客に喜ばれている。
今年の乙亥大相撲は九州場所後の12月1、2の両日、大関琴欧洲らを招待し開催する。大相撲の力士らも、1年の疲れを癒やす山里の湯だ。(映像報道部・酒井俊宏)
【メモ】松山自動車道西予宇和インターチェンジ(IC)から車で約20分。泉質は低張性弱アルカリ性冷鉱泉。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛など。午前10時~午後9時。木曜日休館(祝日の場合は営業)。入浴料は大人500円、65歳以上400円、4歳~小学生200円。問い合わせは乙亥会館=電話0894(72)1006。
