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雪と雨を分けた気温の差

2008年01月25日

 「八幡浜も雪が降ってる?」と、西条市に住む知人から電話があった。20日の日曜日のことである。この日、前線を伴った低気圧が南岸を通過、北東から寒気が入った。しかし、雪が降ったのは東予だけで、中・南予は雨となった。

西条市内の雪模様(1月20日)
【写真】西条市内の雪模様(1月20日)

翌朝(1月21日)の西条市内の雪景色
【写真】翌朝(1月21日)の西条市内の雪景色

 愛媛で雪が降るのは、天気図でみると「西高東低型」と「南岸低気圧型」の2つのパターンがある。
 「西高東低型」は、日本の西の大陸に高気圧、東の太平洋に低気圧がある気圧配置で、一般に冬型気圧配置と呼ばれ、日本付近の等圧線はほぼ南北に縦じま模様になり、北西の季節風が吹く。
 一方、「南岸低気圧型」の場合は、日本の南西海上で発達した低気圧が、発達しながら日本の南岸沿いを北東に進み、東の海上に抜ける気圧配置である。この気圧配置は1年を通じて現れるが、特に2月~3月にかけて冬型気圧配置が弱まり始めるころに発生する低気圧は、急速に発達して太平洋側に大雪を降らせることが多い。
 この時、アメダスのデータで雪が降った20日の午後の気温を平均して比較すると、新居浜0.5度、松山4.3度で、気温で雪と雨とに分かれたことが分かる。低気圧の通過に伴い、雲から落ちてくる氷晶(小さな氷の粒)が地上で雨になるか雪になるかは、地上付近から雲の高さまでの間の気温によって決まり、雪になる目安は地上の気温が2~3度以下である。また、南岸低気圧による春の雪は水分を多く含んでいるため、木々の枝が折れたり、倒木させたりするので、注意が必要である。
 「雪は空からの手紙である」という言葉をご存じだろうか。言ったのは中谷宇吉郎という世界的に有名な気象学者で、降ってきた雪の結晶を分類し、上空の降雪条件を明らかにし降雪のメカニズムを解明した。「雪は空からの手紙である」というのは、降ってきた雪の結晶を見れば上空の大気の状態が分かるということであるが、なんともすてきな言葉である。

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