ゴールデンウィーク中の天気予報は、晴れる日が多く、気温が高めで、乾燥気味だった。テレビを見ると晴れマークが並び、連休中はお出かけ日和が続きますよとのことだったが、「本当かなぁ~」と少々疑い深げに見ていた。実は、このところ、ゴールデンウィーク中に晴天が続いた記憶はないからである。
天気はカオスである。カオスというのは、ほんのちょっとした条件の違いでその結果が大きく変わってしまう現象のこと。例えば、紙切れを空中から手放して着地点を予測しようとすると、ちょっとした風や手放す時のタイミングなどで着地点がずれてしまい、完全に予測することは難しい。天気もこれと同じで、非常に多岐にわたる要因で左右され、予測するのは非常に難しい。
天気予報の当たる確率は80~50%だと言われている。今日から明日にかけての確率は約80%、1日経過するごとに10%程度低下する。分かりやすく言えば、競輪や競馬などでよく当たる人の確率は55%程度だと言われているので、週間天気予報で4日後の予報の当たる確率はかなり低いということになる。
天気は気象の流れを頭に入れるとよく理解できるので、天気予報を利用する場合は週間予報を基本に3~4日ごとの流れを把握することが大切である。金曜日の次は火曜日の週間予報を確認し、気象の流れを押さえて週間の行動計画を立てるとよい。
現在の天気予報は、天気を予測するために地球規模でのコンピューターによるシミュレーションを行い、予報の判断資料として取り入れている。しかし、完全に予測することは困難で、いくら高性能なコンピュータで計算しても、予測不可能なことが多すぎるのが自然現象である。気象予報士の役割は、天気予報を作成するために提供される基礎資料が正しいのかどうかを見極める目を持ち、これらを利用することである。
自然を相手にする者の“3K”は何か。
「経験と観察と勘」である。
天気予報の世界も例外ではない。
外出する時は西の空が晴れていることを確認しよ~っと。

【写真】新緑のあらし山とつわぶき(八幡浜市日土町)